「画室の犯罪」(横溝正史)
名探偵が登場しないがゆえの味わい深さ 「画室の犯罪」(横溝正史)(「横溝正史ミステリ 短篇コレクション①」)柏書房 「画室の犯罪」(横溝正史) (「恐ろしき四月馬鹿」)角川文庫 警察官の従兄に連れられて「私」がのぞいた...
名探偵が登場しないがゆえの味わい深さ 「画室の犯罪」(横溝正史)(「横溝正史ミステリ 短篇コレクション①」)柏書房 「画室の犯罪」(横溝正史) (「恐ろしき四月馬鹿」)角川文庫 警察官の従兄に連れられて「私」がのぞいた...
精彩を欠く三津木・由利コンビ、でも大丈夫 「悪魔の設計図」(横溝正史) (「悪魔の設計図」)角川文庫 旅芸人一座の娘が殺された事件は、 情痴の果ての犯行と見られたが、 遺産相続をめぐる 騒動の一端であることがわかる。 三...
時代がようやく漱石に追いついた 「姜尚中と読む 夏目漱石」 (姜尚中)岩波ジュニア新書 昨年・一昨年が 漱石没後100年・生誕150年、 いわゆる漱石イヤーにあたるため、 関連本が多数出版されました。 振り回されたくない...
漱石は本作品を完成させるつもりだったのか? 「明暗」(夏目漱石)新潮文庫 前々回は本作品の 個性的な登場人物について、 前回は視点人物の移動がもたらす 効果について書きました。 魅力のつきない作品であり、 未完成で終わっ...
視点人物の移動と実況中継される心理戦 「明暗」(夏目漱石)新潮文庫 昨日、本作品は他のどの漱石作品とも 違っていると書き、その一つとして 個性的な登場人物について述べました。 本作品のもう一つの特徴は、 三人称で書かれ、...
一癖も二癖もある人物が作品中に蠢いている 「明暗」(夏目漱石)新潮文庫 周囲に円満な関係を 示そうとする津田と、 夫から愛されようと願うお延との 夫婦関係はしっくりいっていない。 二人は津田の妹・秀子や 津田の上司・吉川...