「夏の花」(原民喜)
一瞬のうちに一様に命を奪っていった原爆の特質 「夏の花」(原民喜)(「百年文庫086 灼」)ポプラ社 「夏の花」(原民喜)(「夏の花・心願の国」)新潮文庫 1945年8月の広島。突然「私」の頭上に一撃が加えられ、眼の前に...
一瞬のうちに一様に命を奪っていった原爆の特質 「夏の花」(原民喜)(「百年文庫086 灼」)ポプラ社 「夏の花」(原民喜)(「夏の花・心願の国」)新潮文庫 1945年8月の広島。突然「私」の頭上に一撃が加えられ、眼の前に...
原民喜は純粋に子どもたちのために本作品を書いた 「ガリバー旅行記」(原民喜)講談社文芸文庫 前回まで4回連続で スウィフトの「ガリバー旅行記」を 取り上げました。 これで5回目?第5話があったの?と 思われるかも知れませ...
ガリバー、ついに理想郷に到達せり 「ガリバー旅行記」(スウィフト/山田蘭訳)角川文庫 いよいよガリバー4度目の航海。 第4話は「フウイヌム国渡航記」。 ここでは馬のような生物フウイヌムが 社会をつくっています。 そしてヒ...
ラピュタは天空に在るも強くなかった 「ガリバー旅行記」(スウィフト/山田蘭訳)角川文庫 先日来のガリバー旅行記、 第3話は盛りだくさんです。 なにしろ「ラピュタ、バルニバービ、 ラグナグ、グラブダブドリブ、 そして日本渡...
小さな国イギリス、小さな国ニッポン 「ガリバー旅行記」(スウィフト/山田蘭訳)角川文庫 誰もが名前は知っているものの、 まともに読んではいない小説 「ガリバー旅行記」。 第2話はおなじみ巨人国 「ブロブディンナグ渡航記」...
体制批判者スウィフトは階級社会を肯定していた 「ガリバー旅行記」(スウィフト/山田蘭訳)角川文庫 船が難破し、救命ボートまで転覆してしまった「わたし」は、幸運にも陸地にたどり着くことができた。目覚めた「わたし」は、手足も...
あれこれと考えてしまいました 「青い麦」(コレット/河野万里子訳) 光文社古典新訳文庫 前回取り上げた本作品は、 単なる「ボーイ・ミーツ・ガール」では ありません。 実は「年上の女性による 性の手ほどき」と 「16歳・...
ほぼ全編にわたってすれ違う二人 「青い麦」(コレット/河野万里子訳) 光文社古典新訳文庫 幼馴染みの フィリップとヴァンカは、 いつもの夏と同じように ブルターニュの海辺で過ごす。 だが、 16歳と15歳になった今年は...
彼が感じている「生きにくさ」は 「コンビニ人間」(村田沙耶香)文春文庫 清潔なコンビニの風景と 「いらっしゃいませ!」の掛け声に 安らぎを見いだす 36歳未婚女性・古倉恵子。 ある日、婚活目的の 新入り男性・白羽がやって...
彼女が感じている「生きにくさ」は 「コンビニ人間」(村田沙耶香)文春文庫 36歳未婚・彼氏なし。 大学卒業後も就職せず、 コンビニのバイト歴 18年目の古倉恵子。 日々コンビニ食を食べ、 夢の中でもレジを打ち、 「コンビ...