「あの家に暮らす四人の女」(三浦しをん)②
三浦しをんの極上のエンターテインメント文学 「あの家に暮らす四人の女」 (三浦しをん)中公文庫 前回取り上げた本作品は、2015年の 谷崎潤一郎没後50年を記念して、 中央公論社が現代作家に依頼した オマージュ作品の一つ...
三浦しをんの極上のエンターテインメント文学 「あの家に暮らす四人の女」 (三浦しをん)中公文庫 前回取り上げた本作品は、2015年の 谷崎潤一郎没後50年を記念して、 中央公論社が現代作家に依頼した オマージュ作品の一つ...
問題は「独り身で迎える老後」 「あの家に暮らす四人の女」 (三浦しをん)中公文庫 杉並にある古びた洋館に四人の女が暮らしている。父を知らない佐知と気ままな母親・鶴代、佐知の友人の雪乃、その後輩の多恵美である。ある日、その...
アフリカに学ぼう! 「アフリカのいまを知ろう」 (山田肖子)岩波ジュニア新書 本書を読んで気付きました。 私はアフリカについて 何も知らないということを (もっとも、他の国々についても 無知なのですが)。 アフリカの国々...
ピラミッド建造は巨大公共事業だった!? 「ピラミッドの謎」 (吉村作治)岩波ジュニア新書 世界七不思議の一つである ピラミッド。 日本では世界の史跡の一つというよりも 「ファラオの呪い」 「ピラミッド・パワー」などの 超...
人生での堪え忍ぶ「夜の時期」 「百年文庫009 夜」ポプラ社 「夜の樹 カポーティ」 凍てつくような冬の夜、 若い娘・ケイは汽車に乗り込む。 唯一空いていたのは 男女の客が座っている ボックス席のみ。 そこに座り込んだ彼...
世界の児童文学の輝かしい幕開け 「不思議の国のアリス」 (キャロル/矢川澄子訳)新潮文庫 ある日、少女アリスは 人の言葉を喋りながら歩く 白ウサギと出くわす。 アリスは白ウサギを追いかけて、 ウサギ穴に落下する。 辿り着...
「不思議の国」と「鏡の国」、違いはどこなのか? 「鏡の国のアリス」 (キャロル/矢川澄子訳)新潮文庫 口をきくオニユリ、 赤の女王と白の女王、 おしゃべりする大きな蚊、 双子のソックリダムと ソックリディー、 編み物をす...
マージナル・マンの心の揺れを描いた傑作短篇 「悲しいホルン吹きたち」 (アンダスン/橋本福夫訳) (「百年文庫009 夜」)ポプラ社 母を亡くし、 父も事故で働けなくなったため、 17歳のウィルは出稼ぎに出る。 汽車で出...
滋味ともいうべき味わい深い世界が広がっています 「紙の玉」「死」(アンダスン) (「ワインズバーグ・オハイオ」) 講談社文芸文庫 リーフィ医師の癖は、 自分の雑感を書き留めた紙片を ポケットの中で丸め、 玉にすることだ...