「幻燈」(快楽亭ブラック)
画期的な科学捜査、でも読みどころはそこではない 「幻燈」(快楽亭ブラック)(「明治探偵冒険小説集2」)ちくま文庫 父を殺した犯人として、恋人・又七が逮捕されたことにおまさは心を痛め、弁護士である叔父・竹次郎に相談する。竹...
画期的な科学捜査、でも読みどころはそこではない 「幻燈」(快楽亭ブラック)(「明治探偵冒険小説集2」)ちくま文庫 父を殺した犯人として、恋人・又七が逮捕されたことにおまさは心を痛め、弁護士である叔父・竹次郎に相談する。竹...
変わったのは家族ではないのです 「帰還」(プラトーノフ/原卓也訳)(「百年文庫033 月」)ポプラ社 四年にわたる軍隊生活を終えて家に帰還したイワノフ。家族は温かく彼を迎える。しかし彼は出征中に妻が不貞を犯したのではない...
人形佐七捕物帳024 意外な結末!法を超えて悪を裁く 「いなり娘」(横溝正史)(「完本 人形佐七捕物帳二」) 春陽堂書店 朧月夜の雑司ヶ谷、草深い道端で不思議な娘と出会った佐七と辰・豆六。娘は狐を探しているのだという。道...
横溝らしからぬ、そこかしこに見られる残念な点 「黄金魔人」(横溝正史)(「横溝正史少年小説 コレクション⑤百蠟仮面」)柏書房 「黄金魔人」(横溝正史)(「風船魔人・黄金魔人」)角川文庫 突如東京に現れた黄金人間。全身が...
非情なテロリストで感情豊かな詩人・カリャアエフ 「詩人」(大佛次郎)(「日本文学100年の名作第2巻」) 新潮文庫 「ちいさい子供たちを、…誰が殺せますか?」暗殺対象者が家族を同席させていたことで、カリャアエフは爆裂弾の...
恋愛は成就しなくても 「鯉魚」(岡本かの子)(「老妓抄」)新潮文庫 京都大堰川沿いにある臨川寺の青年・昭は、五月のある日、川辺に倒れている少女・早百合姫を助ける。戦乱の時節ゆえに寺に取りなすこともできず、昭は姫を屋形船の...
最後を飾るにふさわしい第6巻 「はたらく細胞06」(清水茜)講談社 いつものように雑菌を駆逐する白血球の前に、経路に迷った血小板が現れる。かつての赤血球にも似たそのひたむきさに白血球は親近感を覚える。そんなとき巨大な振動...
「不安」が通奏低音のように流れている 「カーライル博物館」(夏目漱石)(「倫敦塔・幻影の盾」)新潮文庫 この夏中は開け放ちたる窓より聞ゆる物音に悩まされ候事一方ならず色々修繕も試み候えども寸毫も利目無之それより篤と熟考の...
ブラック師匠の語り口に心を躍らせながら聴き入る 「かる業武太郎」(快楽亭ブラック)(「明治探偵冒険小説集2」)ちくま文庫 ロンドンで設計士が金を奪われて殺害される。娘は犯人を追跡し、見世物小屋の軽業師であることを突き止め...
クリスティの面白さにまたしても打ちのめされた 「そして誰もいなくなった」(クリスティ/青木久惠訳) ハヤカワ文庫 「そして誰もいなくなった」(クリスティ/清水俊二訳) ハヤカワ文庫 孤島に招かれた八人の男女と二人の使用人...