「科学の方法」(中谷宇吉郎)
人間と科学の関係性を考える 「科学の方法」(中谷宇吉郎)岩波新書 この書の表題は、「科学の方法」となっているが、いわゆる方法論を説くのが、本書の目的ではない。現代の自然科学の本質はどういうものであり、それがどういう方法を...
人間と科学の関係性を考える 「科学の方法」(中谷宇吉郎)岩波新書 この書の表題は、「科学の方法」となっているが、いわゆる方法論を説くのが、本書の目的ではない。現代の自然科学の本質はどういうものであり、それがどういう方法を...
空想地球科学の世界を楽しむ 「天変地異の地球学」(藤岡換太郎) 講談社ブルーバックス 天変地異のサイクルを次々にさかのぼっていくことで、そもそも天変地異とは何が起こしているのか、その究極の理由にたどりつきたいというのがこ...
「神の思し召し」の意味するところ 「ねじれ首のジャネット」(スティーブンスン/ 高松雄一・高松禎子訳)(「マーカイム・壜の小鬼 他五篇」) 岩波文庫 スーリス師がおぞましい雰囲気に包まれて生きているのには理由があった...
巴里を舞台に描かれる、人間のもっとも根源的な感情 「百年文庫063 巴」ポプラ社 百年文庫第63巻を読了しました。テーマは「巴」。といっても日本の伝統文様としての「巴(ともえ)」(コンマのような文様)のことではありません...
人体という宇宙を、写真で「読む」 「新 細胞を読む」(山科正平) 講談社ブルーバックス これまでの電子顕微鏡の成果に、先端的顕微鏡が暴き出した知見をも加えて、細胞が私たちのからだの中でどのように活躍しているのか、もう一度...
「災害時における人間のあるべき姿」の体現 「小説 すずめの戸締まり」(新海誠) 角川文庫 鈴芽の見つけた古い扉。その扉の向こうに足を踏み入れようとした鈴芽だったが、向こう側に広がっている奇妙な世界へは行くことができなかっ...
ジャーナリズムの本質とは何かに迫る 「ジャーナリストという仕事」(斎藤貴男)岩波ジュニア新書 ジャーナリストの役割とは何でしょうか。わたしは「権力のチェック」が最大にして最低限の機能だと思っています。権力というものは、と...
1800年の時を超えた「恋愛」「平和」「神々」の物語 「ダフニスとクロエー」(ロンゴス/松平千秋訳)岩波文庫 「つまりは接吻したり抱きあったり、着物を脱いで一緒にねる以外には、恋にきく薬はないということだ」。フィレーター...
異質な人たちとの素敵な邂逅 「海」(小川洋子)新潮文庫 婚約者の泉さんの実家を訪れた「僕」。その晩、「僕」は彼女の「弟」の部屋で寝ることになる。楽器奏者だと「弟」は告げるが、部屋には音楽に関わるものは何一つ見当たらない。...
そもそも「ミミ」とはどんな人物か? 「ミミ・パンソン」(ミュッセ/佐藤美枝訳)(「百年文庫063 巴」)ポプラ社 医学生・ウジューヌは、美徳と誠実を貫くようにして生きていた。彼はお節介な友人からお針子・ミミ・パンソン嬢を...