「誰が殺したか」(浜尾四郎)
昭和初期のレア・ミステリ、「本格探偵小説」 「誰が殺したか」(浜尾四郎)(「新青年傑作選集1」)角川文庫 もし私が探偵小説作家だったら、これからお話ししようとする事件を一編の興味深い探偵小説に仕組んで発表するでしょう。し...
昭和初期のレア・ミステリ、「本格探偵小説」 「誰が殺したか」(浜尾四郎)(「新青年傑作選集1」)角川文庫 もし私が探偵小説作家だったら、これからお話ししようとする事件を一編の興味深い探偵小説に仕組んで発表するでしょう。し...
これはもはや家宝!圧倒的迫力の杉本一文原画 「公式 角川文庫横溝正史カバー画集」(杉本一文)角川書店 角川春樹は、カバーの切り替えを敢行、新たなイラストレーターとして白羽の矢を立てたのが、当時まだ20代半ばの新進クリエイ...
欲望渦巻く富裕層社会の入り口としての「青列車」 「青列車の秘密」(クリスティ/青木久恵訳) ハヤカワ文庫 青列車のコンパートメント内で資産家令嬢ルースが殺害される。超高価な宝石が奪われていたため、当初は列車強盗の仕業と思...
夫が殺人の容疑者!語り手「私」が味わう恐怖 「山荘の殺人事件」(甲賀三郎)(「盲目の目撃者」)春陽文庫 夫とともに「私」が出かけた、信州諏訪町にある友人・香山の別荘は、来客で賑わっていた。香山と「私」の夫は地下室での射撃...
狙われる美女、迫る妖怪軍団 「髑髏検校」(横溝正史)(「髑髏検校」)角川文庫(「髑髏検校」)講談社大衆文学館文庫 夢遊病の発作を起こして屋敷の外へ出た陽炎姫に、腰元・琴絵はようやく追いつく。しかしその傍らには、恐ろしい妖...
読み手は五里霧中を彷徨うように 「物言ふ心臓」(ポー/渡辺温訳)(「ポー傑作集」)中公文庫 「告げ口心臓」(ポー/小川高義訳)(「黒猫/モルグ街の殺人」) 光文社古典新訳文庫 貴方は私を狂人だと思ふでせう。狂人は何も知つ...
自然災害が直撃するのはいつも貧しい人間 「雨」(広津柳浪)(「今戸心中 他二篇」)岩波文庫 今日で十日ばかりと云ふもの、一時間とは靑空を仰いだ事がない霖雨に、なべての人氣を腐らす中にも、其日々々に朝夕の料を稼がねばならぬ...
日本ミステリ史屈指の難事件、神津敗北。 「人形はなぜ殺される」(高木彬光) 角川文庫 魔術の発表会の楽屋において、断頭手品の種の「人形の首」が何者かに盗まれる。その首は、ギロチンで首を切断された死体の傍らに転がっていた。...
地方発の日本再生という希望 「地方消滅 創生戦略篇」(増田寛也・冨山和彦)中公新書 人口減少は当面止まらない。地方は、安易に「人口増加」や「人口維持」「地域活性化」という言葉を口にするのではなく、人口が「減る」、さらには...
読み手の視覚・嗅覚・聴覚に放たれる圧倒的エネルギー 「クリストファー男娼窟」(草間彌生) 角川文庫 クリストファー街の黒人美少年ヘンリーは、ヘロイン中毒で金に飢えていた。彼はヤンニーの斡旋する男性に貸し出される。今回は一...