「心理試験」(江戸川乱歩)
事件解決の真の功労者は明智ではない 「心理試験」(江戸川乱歩) (「江戸川乱歩傑作選」)新潮文庫 金目当てで老婆を殺害した 貧しい大学生・蕗屋。 心理試験の専門家の笠森判事が 事件の担当となったことを 知った彼は、十分...
事件解決の真の功労者は明智ではない 「心理試験」(江戸川乱歩) (「江戸川乱歩傑作選」)新潮文庫 金目当てで老婆を殺害した 貧しい大学生・蕗屋。 心理試験の専門家の笠森判事が 事件の担当となったことを 知った彼は、十分...
明智のデビュー作に谷崎の作品が登場していた 「D坂の殺人事件」(江戸川乱歩) (「江戸川乱歩傑作選」)新潮文庫 「私」はD坂にあるカフェの窓から、 向かいの古書店の異変に気付く。 「私」は同席していた 妙な男・明智ととも...
彼が人生の最後に取り組んだ作品は… 「ブランコのむこうで」(星新一)新潮文庫 「ぼく」の現れた7番目の世界には 年老いた彫刻家が一人。 大きな大理石を与えられた 若い頃の彫刻家は、 そこに理想的な世界を 彫り込む決意をす...
「ぼく」はいろいろな人間の夢を渡り歩く 「ブランコのむこうで」(星新一)新潮文庫 学校の帰り道に、 「もうひとりのぼく」に 出会った「ぼく」。 あとをつけていった「ぼく」は、 「もうひとりのぼく」に、 知らない家に閉じ込...
某作家の返答の意味するところは何か 「トカトントン」(太宰治) (「ヴィヨンの妻」)新潮文庫 気取った苦悩ですね。 僕は、あまり同情してはいないんですよ。 十指の指差すところ、 十目の見るところの、 いかなる弁明も成立し...
「私」の書いたウソは何を表しているか 「トカトントン」(太宰治) (「ヴィヨンの妻」)新潮文庫 私はこの手紙を半分も書かぬうちに、 もう、トカトントンが、 さかんに聞えて来ていたのです。 ウソばっかり書いたような 気がし...
この金属音は何なのか 「トカトントン」(太宰治) (「ヴィヨンの妻」)新潮文庫 「トカトントン」(太宰治)(「日本文学100年の名作第4巻」) 新潮文庫 26歳の「私」は、ある悩みを 作家に書簡で打ち明ける。 それはある...
彩り豊かな豪華絢爛絵巻が展開されています 「葉桜と魔笛」(太宰治)(絵:紗久楽さわ)立東舎 「乙女の本棚」シリーズを 取り上げるのも 6冊目となりました。 先日は「女生徒」でした。 こちらも同じ太宰の作品ですが、 受ける...
妹に対する「私」の女としての嫉妬心 「葉桜と魔笛」(太宰治) (「新樹の言葉」)新潮文庫 前回本作品を取り上げ、「互いに思いやる温かく美しい嘘の物語」と紹介しました。実は丁寧に読み込むと、「美しい」だけでは済まされない部...
互いに思いやる温かく美しい「嘘」の物語 「葉桜と魔笛」(太宰治) (「新樹の言葉」)新潮文庫 「私」には二つ下の 病弱で死期の近い 寝たきりの妹がいた。 ある日、 M.Tなる男性からの手紙が 妹に届くが、 妹は心当たりが...