「ロボット・イン・ザ・ガーデン」(インストール)
一台のロボットと二人の大人の成長物語 「ロボット・イン・ザ・ガーデン」(インストール/松原葉子訳) 小学館文庫 ある朝、ベンの家の庭に現れた旧型ロボット・タング。他のアンドロイドにはない「何か」を感じたベンは、造り主を探...
一台のロボットと二人の大人の成長物語 「ロボット・イン・ザ・ガーデン」(インストール/松原葉子訳) 小学館文庫 ある朝、ベンの家の庭に現れた旧型ロボット・タング。他のアンドロイドにはない「何か」を感じたベンは、造り主を探...
すれ違いを乗り越え、分かちがたく結ばれた二人 「アダムとイヴの日記」(トウェイン/大久保博訳)河出文庫 長い髪をしたこの新しい生きものは、まったく邪魔だ。自分だけで静かに小屋の中で過ごそうとしていたのに、あいつが入ってき...
下り坂をゆっくりと歩いてゆけるのであれば 「ちいさなちいさな王様」(ハッケ/ソーヴァ絵/ 那須田淳・大本栄共訳)講談社 ある日、僕の部屋に現れた人差し指サイズの気まぐれな王様。彼が言うには、「おれのところ」では、「生まれ...
事件に巻き込まれる、いや、突っ込んでいきます 「銀色の舞踏靴」(横溝正史)(「血蝙蝠」)角川文庫(「由利・三津木探偵小説集成3」) 柏書房 映画を観ていた俊助の頭上に落ちてきた片方だけの銀色の舞踏靴。だが、それを落とした...
由利・三津木から金田一への世代交代期の作品 「蝶々殺人事件」(横溝正史)(「蝶々殺人事件」)角川文庫 日本屈指のオペラ歌手・原さくらが、東京公演を終え、大阪公演を控えた僅かな間に行方をくらました。いつもの気まぐれだろうと...
埋み火のような静かな燃え様 「源氏物語 関屋」(紫式部)(阿部秋生校訂)小学館 明石から帰京した翌年、源氏は石山寺に参詣するが、その折、任を終えて上洛する常陸の介一行と逢坂山ですれ違う。一行には、かつて源氏が一夜限りの契...
なぜ末摘花一人に照明を当てたのか? 「源氏物語 蓬生」(紫式部)(阿部秋生校訂)小学館 源氏が京を離れていた間、末摘花はただひたすら彼を待ち続けていた。援助の途絶えた彼女の屋敷は荒れ果て、生活は困窮を極めていた。侍女たち...
何も読み取る必要はありません 「ウィニー・ザ・プー」(A.A.ミルン/阿川佐和子訳) 新潮文庫 イギリスの森で暮らしているクマのプーは、少年のクリストファー・ロビンと大の仲良し。今日も木の上のハチミツをとろうとしたプーは...