復刊！横溝正史 2022
横溝正史没後40年＆生誕120年を振り返る ホテル女王あのとき犯人がもっと用心深くドアを締めていったら、葉山チカ子と名乗るあの女もあのまま絶命していたのではないか……と、後日そのときのことを思い出すたびに、山田三吉は身震...
月: 2022年12月
「三つ首塔」（横溝正史）
金田一耕助の事件簿033 ラブロマンスこそが最大の読みどころ 「三つ首塔」（横溝正史）角川文庫 幼い頃に両親を亡くした音禰に降って湧いたような遺産相続の話。それは高頭俊作なる見知らぬ男と結婚することが条件となっていた。し...
「陰獣」（江戸川乱歩）
単なる猟奇的小説ではありません。傑作です。 「陰獣」（江戸川乱歩）（「江戸川乱歩全集第3巻」）光文社文庫 ｢かつて捨てた男･平田から脅迫されている｣。静子から打ち明けられた寒川は驚く。その男は謎の探偵作家といわれる大江春...
「完全犯罪」（小栗虫太郎）
かつてミステリはこんなにも面白かった 「完全犯罪」（小栗虫太郎）（「新青年傑作選集3」）角川文庫 「完全犯罪」（小栗虫太郎）（「小栗虫太郎集 完全犯罪」）ちくま文庫 娼婦ヘッダの異様な笑い声とともに聞こえてきた男の太い忍...
「幽霊」（黒岩涙香）
明治翻案スタイル、十分に味わいましょう。 「幽霊」（黒岩涙香）（「黒岩涙香探偵小説選Ⅱ」）論創社 先妻･お塩が生きていることを隠してお年を後添えに貰った夏雄だったが、罪の呵責からか、次第に痩せ細っていく。お塩の帰郷でそれ...
「恋魔怪曲」（小酒井不木）
陰謀の仕掛け人はいったい誰か 「恋魔怪曲」（小酒井不木）（「森下雨村 小酒井不木 ミステリー･レガシー」） 光文社文庫 愛し合う晋と勢都子に危機が訪れる。勢都子が養女となっている東雲家の嫡男･保が帰って来るのだ。五...
「雪女郎」（横溝正史）
人形佐七捕物帳077 結末は、｢雪女｣と｢雪男｣の悲しい物語 「雪女郎」（横溝正史）（「完本 人形佐七捕物帳五」） 春陽堂書店 師走の雪の夜、髪結い床の親方･弥七が殺害される。弥七は今際の際に｢雪女郎だ｣と言い残す。佐七...
「百日紅の下にて」（横溝正史）
金田一耕助の事件簿002 終末に残る、爽やかな余韻 「百日紅の下にて」（横溝正史）（「殺人鬼」）角川文庫 焼け跡に佇む義足の男･佐伯に近づいて来た復員者風の小柄な男は、かつてそこで起きた殺人事件について、自ら推理した真相...
INDEX 新潮文庫｢日本文学100年の名作｣
新潮文庫が創刊された1914年から2013年までの100年間に発表された短編を集大成させた全10巻。収録された作品は全部で145編。大きな活字とページ内の注釈等、読み手への配慮も十分になされている。日本文学の変遷を体感で...
1 日本文学/1946 髙樹のぶ子/1950 伊集院静/1951 桐野夏生/1962 小川洋子/1964 恩田陸/1965 桜木紫乃/1966 絲山秋子/1967 木内昇/1967 角田光代/1968 吉田修一/1971 伊坂幸太郎/1975 道尾秀介/1976 三浦しをん/1978 乙一･山白朝子･中田永一/1979 森見登美彦/1980 辻村深月/2 アンソロジー/22 日本文学100年の名作
「日本文学100年の名作第10巻 バタフライ和文タイプ事務所」
日本文学は、多様なジャンルに分化し、発展し続けている 「日本文学100年の名作第10巻 バタフライ和文タイプ事務所」 新潮文庫 「バタフライ和文タイプ事務所 小川洋子」｢私｣の勤めるバタフライ和文タイプ...