「乱れからくり」(泡坂妻夫)
表題どおりの全篇「からくり仕掛け」 「乱れからくり」(泡坂妻夫) 幻影城ノベルス 目の前で起きた隕石の衝突に、宇内と勝は呆然とする。巻き込まれて死亡した馬割朋浩は調査の依頼人だった。その馬割家では、長男・透一の薬物誤飲事...
表題どおりの全篇「からくり仕掛け」 「乱れからくり」(泡坂妻夫) 幻影城ノベルス 目の前で起きた隕石の衝突に、宇内と勝は呆然とする。巻き込まれて死亡した馬割朋浩は調査の依頼人だった。その馬割家では、長男・透一の薬物誤飲事...
緩やかな死を体感する人間の悲しみ 「冬の蠅」(梶井基次郎)(「梶井基次郎全集」)ちくま文庫(「百年文庫068 白」)ポプラ社 冬の蠅とは何か?よぼよぼと歩いている蠅。指を近づけても逃げない蠅。そして飛べないのかと思ってい...
日本で生きる私たちの問題として 「アマゾンで地球環境を考える」(西沢利栄)岩波ジュニア新書 いま経済を優先する波が、熱帯雨林を伐採し、消滅と破壊の危機に追い込んでいます。アマゾンの熱帯雨林も同じ状況にあり、深刻な問題にな...
終わってみれば、「赤毛組合」的テイスト 「株式仲買店員」(ドイル/日暮雅通訳)(「シャーロック・ホームズの回想」) 光文社文庫 株式仲買人の依頼人は、奇妙な出来事をホームズに相談する。バーミンガムの会社の営業支配人として...
描き尽くされる、二人の心の揺れ動き 「三色すみれ」(シュトルム/松永美穂訳)(「みずうみ/三色すみれ/ 人形使いのポーレ」) 光文社古典新訳文庫 イネスは夫ルドルフとともに屋敷に入るが、前妻の子ネージーは彼女になかなか...
エリート警察官であると同時に人情家、加賀美敬介 「五人の子供」(角田喜久雄)(「横溝正史が選ぶ日本の名探偵 戦後ミステリー篇」)河出文庫 加賀美が立ち寄ったレストラン。側のテーブルに座った家族連れに加賀美は注意を向...
強盗は「何者」?探偵は「何者」?犯人は「何者」? 「何者」(江戸川乱歩)(「江戸川乱歩全集第7巻」)光文社文庫(「横溝正史が選ぶ日本の名探偵 戦前ミステリー篇」)河出文庫 響き渡る拳銃の音。驚いて駆けつけた人々が見たも...
いったい誰がどう「追いつめられ」るのか? 「追いつめられて」(ディケンズ/小池滋訳)(「ディケンズ短篇集」)岩波文庫(「百年文庫058 顔」)ポプラ社 友人の保険の相談で「私」の事務所を訪問した紳士スリンクトンは、最近、...
人間、人生、未来についての考え方が変わる本 「旅に出よう」(近藤雄生) 岩波ジュニア新書 自分と全く異なる文化や習慣の中で生きてきた人と出会い、話し、ともに食べたり飲んだりすることで、自分は計り知れない多くのものを身体の...