「石乳」(シュティフター)
石乳の形成過程における自然の静謐さ 「石乳」(シュティフター/藤村宏訳)(「みかげ石 他二篇」)岩波文庫 わたくしたちの祖国に、一つの城がある。この城は、方々でよく見かけるように、広い濠をめぐらしていて、池の中にある島の...
石乳の形成過程における自然の静謐さ 「石乳」(シュティフター/藤村宏訳)(「みかげ石 他二篇」)岩波文庫 わたくしたちの祖国に、一つの城がある。この城は、方々でよく見かけるように、広い濠をめぐらしていて、池の中にある島の...
本は人とともにあり続ける 「本と私」(鶴見俊輔編)岩波新書 本は、今までの歴史の終わりに立たされている。本は今、人気がない。敗戦後、出版社の前に行列ができたころにくらべて、今は本に打ちこむ人が少ない。この時に、「本と私」...
強大な魔法使い、怠け者の青年、そして健気な娘。 「聲のする島」(スティーブンスン/中村徳三郎訳)(「南海千一夜物語」)岩波文庫 ケオラの舅・カラマケは魔法使いであり、貝殻を新品の銀貨に変えてしまうのだった。二人は夜の海を...
味わいどころはずばり、「迷える大学生の姿」。 「動物学科空手道部卒業高田トモ!」(片川優子)双葉文庫 三年生となったトモは、研究室と空手道部との両立に悩む。研究室での実験動物の当番が忙しく、空手の練習になかなか参加できな...
100万年という「短さ」に凝縮された大地の壮大な歴史 「日本列島100万年史」(山崎晴雄・久保純子) 講談社ブルーバックス 私たちが目にしているありふれた地形も、さまざまな作用や力が働いて作られてきたものなのです。その成...
短編小説と随筆との中間にひろがる曖昧な領域の「旨味」 「永日小品」(夏目漱石)(「文鳥・夢十夜」)新潮文庫 雑煮を食って、書斎に引き取ると、しばらくして三四人来た。いずれも若い男である。その内の一人がフロックを着ている。...
最終的に彼女の望みは何だったのか 「クローディアの秘密」(カニグズバーグ/松永ふみ子訳) 岩波少年文庫 クローディアは家出を決行する。相棒に選んだのは二番目の弟・ジェイミー。二人はそれぞれバイオリンとトランペットのケース...
ASDと非ASDの異文化コミュニケーションの必要性 「はじめてまなぶ自閉スペクトラム症」(本田秀夫)金剛出版 どんな人でもASD的な側面と非ASD的な側面を併せもっていて、その濃さ(程度)の割合が人によって違う、と考えて...
リットン×岡本綺堂=最強オカルト・ユニット 「貸家」(リットン/岡本綺堂訳)(「世界怪談名作集」)河出文庫 「われわれは最近思いもつかないことに出逢ったよ。ロンドンのまんなかに化け物屋敷を見つけたぜ」「ほんとうか。何が出...
十八歳以降を見据えた進路指導の大切さ 「特別支援が必要な子どもの 高等学校進学の話」(山内康彦) WAVE出版 特別支援が必要な子どもは、決してできない子どもではありません。「定型発達の子どもに比べて、身につくのに時...