「ムーミン谷の彗星」(ヤンソン)
大きな違和感、でもこれが本当の「ムーミン」 「ムーミン谷の彗星」(ヤンソン/下村隆一訳)講談社文庫 「この雨はふつうのものじゃないな」ムーミンの家を訪れたじゃこうねこは不吉な一言を発する。どうやら宇宙から何かがやってくる...
大きな違和感、でもこれが本当の「ムーミン」 「ムーミン谷の彗星」(ヤンソン/下村隆一訳)講談社文庫 「この雨はふつうのものじゃないな」ムーミンの家を訪れたじゃこうねこは不吉な一言を発する。どうやら宇宙から何かがやってくる...
博物館対応コンパクト仕様のハンディ恐竜図鑑 「カラー版 恐竜たちの地球」(冨田幸光)岩波新書 一九七〇年代に「恐竜温血説」がひろがりはじめると状況は一変した。若い研究者が精力的に研究をおしすすめた結果、尾を広げ、活動的に...
ただただ静かな時間が流れていく 「ネネコさんの動物写真館」(角野栄子)新潮文庫 ネネコさんが営む「動物写真館」、そこにはいろいろな注文が舞い込む。月を捕まえようとする犬、キリンと写真を撮りたい男の子、マンションでトラを飼...
書かれてあるのは、勉強方法ではなく楽しみ方 「橋本式国語勉強法」(橋本武) 岩波ジュニア新書 若者は自由であるべきです。しかし自由とは放縦の同義語ではありません。自由を育てるのは規律であり、自律の精神であると思えば、伸び...
この新しい年をよろこべ! 「ともしい日の記念」(片山廣子) ちくま文庫 はじめに生れたのは歓びの霊である、この新しい年をよろこべ!ケルトの古い言ひつたへかもしれない、或るふるぼけた本の最後の頁に何のつながりもなくこの暦が...
状況が身近に感じられて仕方ありません 「鳥」(デュ・モーリア/務台夏子訳)(「鳥 デュ・モーリア傑作集」) 創元推理文庫 夜、窓を打つコツコツという音。気になったナットは窓を開けるが、そこから飛び込んできたのは一羽の鳥だ...
アンフィテアトロフは油断させて罠を張るタイプ 「乗り合わせた男」(アンフィテアトロフ/高橋知之訳)(「19世紀ロシア奇譚集」) 光文社古典新訳文庫 ルイムスク行きの列車に乗り込んだ万年九等官の「私」は、車内の隅にいた紳士...
何と「堕天使」ならぬ「恋のキューピッド」 「二人一役」(ゴーチェ/田辺貞之助訳)(「死霊の恋・ポンペイ夜話 他三篇」) 岩波文庫 メフィストフェレスの役で一躍売れっ子となった若い俳優ハインリッヒは、居酒屋に集まった仲間た...
「恐怖」、でも最後は…、素敵な作品です。 「荒涼のベンチ」(H.ジェイムズ/大津栄一郎訳)(「ヘンリー・ジェイムズ短篇集」) 岩波文庫 婚約不履行としてケイトから訴えられたハーバート・ドッドは、やむなくその一部を支払い、...
江國香織訳、受ける印象がまったく異なります。 「青い鳥」(メーテルリンク/江國香織訳) 講談社文庫 クリスマスイヴ、貧しい木こりの子・ティルティルとミティルの部屋に現れた妖精は、二人に告げる。「お前たちにちゃんとした青い...