「夜長姫と耳男」(坂口安吾)②
綺麗です。全然グロテスクではありません。 「夜長姫と耳男」(坂口安吾) (絵:夜汽車)立東舎 古典的文学と現代イラストの コラボレーションである 立東舎刊「乙女の本棚」シリーズに、 坂口安吾まで登場してしまいました。 そ...
綺麗です。全然グロテスクではありません。 「夜長姫と耳男」(坂口安吾) (絵:夜汽車)立東舎 古典的文学と現代イラストの コラボレーションである 立東舎刊「乙女の本棚」シリーズに、 坂口安吾まで登場してしまいました。 そ...
互いに狂気へと傾斜する男と姫 「夜長姫と耳男」(坂口安吾) (「百年文庫016 妖」)ポプラ社 姫の護身仏を彫るよう 命じられた若い匠の耳男は、 大耳と馬顔を 姫に罵られて激昂し、 仏像ではなく 恐ろしい化物の像を 彫る...
タイトルを「ハッブル宇宙美術館」と変えてもいい 「カラー版 宇宙はきらめく」 (野本陽代)岩波ジュニア新書 宇宙とは こんなに美しいものなのか!? 紙面の約半分を占める 豊富な天体写真に圧倒されます。 本書はハッブル宇宙...
宇宙に生きる「宇宙人」としてどう対処していくか 「宇宙人としての生き方」(松井孝典) 岩波新書 「地球大紀行」というNHKの番組 (昭和62年放送)をご存じでしょうか。 当時の最先端の科学的知見を 世界各地の映像やCG...
私の中のスクルージ 「クリスマス・キャロル」 (ディケンズ/村岡花子訳)新潮文庫 精霊との邂逅の後、 スクルージは 激しい衝撃に襲われる。 しかしクリスマスの 夜明けとともに、 悪夢のような未来は まだ変えられることを ...
40数年来の疑問が氷解しました 「サンタクロース少年の冒険」 (ボーム/畔柳和代訳)新潮文庫 森に捨てられていた赤ん坊は クロースと名付けられ、 妖精たちに囲まれて 育っていった。 少年となった彼は、 人間の厳しい生活を...
あくまでも「私」を読み込むべき作品 「海峡の光」(辻仁成)新潮文庫 看守の「私」のもとへ現れた 囚人・花井。 彼は小学校時代、 優等生の仮面の下で、残酷に 私を苦しめ続けた男だった。 苛められる側と苛める側だった 「私」...
子どもにだけ見える2人の幽霊 「ミラクル」(辻仁成)新潮文庫 息子のアルと暮らす ピアニストのシドは、 亡き妻を思い、 日々悲しみに暮れながら過ごす。 シドはアルに 「雪が降る日にお母さんは 帰ってくる」と教える。 母を...
オーガストとネロ、結末は180度違います 「ニュールンベルクのストーブ」 (ウィーダ/村岡花子訳) (「フランダースの犬」)新潮文庫 9歳の少年・オーガストは、 母はすでになく兄弟が数人いて 父親は飲んだくれ。 でも家に...
ここに描かれている状況は21世紀日本の姿 「フランダースの犬」 (ウィーダ/村岡花子訳)新潮文庫 犬のパトラシエ、 そしておじいさんとともに暮らす 貧しい少年・ネロ。 貧しいが故に村の有力者 コゼツ氏から嫌われ、 娘アロ...