「妖婦の宿」(高木彬光)
だがそこにあっと言わせる仕掛けが 「妖婦の宿」(高木彬光)(「妖婦の宿」)角川文庫 彼女の相手となった男は、みな一人の例外もなく、富と情熱を奪い尽くされ、遂には生ける屍となって、この世から姿を消して行ったのだ。一方それと...
だがそこにあっと言わせる仕掛けが 「妖婦の宿」(高木彬光)(「妖婦の宿」)角川文庫 彼女の相手となった男は、みな一人の例外もなく、富と情熱を奪い尽くされ、遂には生ける屍となって、この世から姿を消して行ったのだ。一方それと...
ホラー、犯罪小説、冒険、SF、最後はポルノ 「幽霊旅館」(押川春浪)(「押川春浪幽霊小説集」)国書刊行会 「現世には確かに幽霊がある。幻影を見たのでもなければ、神経の作用でもない。僕は実際目撃して、ほとんど死ぬような目に...
脚色のない子どもの姿と心と目線 「判任官の子」(十和田操)(「百年文庫079 隣」)ポプラ社 県庁の技師の子で眼痴の三木義秋と県病院長の子のくせに青しん坊の背のひょろ高いその上ドモリの花村隆は小学生のくせに毎日朝から夜ま...
私たちには政権を監視する義務がある 「太平洋戦争 日本の敗因6」(NHK取材班)角川ソフィア文庫 日本はなぜ、戦争終結にあたって、ソ連頼みの和平工作に最後まで望みを託したのか。ソ連は、明治の日露戦争後も日本にとっては最大...
「恐怖」の主体は、実は「私」にある 「黒猫譚」(ポー/渡辺啓助訳)(「ポー傑作集」)中公文庫 「黒猫」(ポー/巽孝之訳)(「黒猫・アッシャー家の崩壊」) 新潮文庫 杜絶れ杜絶れの子供の啜り泣きとも思へたが、それが忽ちきり...
さぞかし異国ロマン溢れる作品かと思いきや… 「独探」(谷崎潤一郎)(「潤一郎ラビリンスⅥ」)中公文庫 私は此れから私の友人であったG――と云う墺太利人の話をしようと思って居る。彼は今年の二月ごろ、図らずも独探の嫌疑を受け...
「仕事」「成長」「感動」を描いた超一級の娯楽作品 「あめつちのうた」(朝倉宏景) 講談社文庫 阪神園芸に入社し、グラウンドキーパーとなった雨宮大地。彼は絶望的な運動神経の持ち主であり、仕事は失敗の連続だった。しかし彼の弟...