「自由詩人」(石川達三)
自由であることは大変なこと 「自由詩人」(石川達三) (「百年文庫044 汝」)ポプラ社 「詩人」・山名は ぶらりとやってきては 「私」の煙草を吸い、 借金を申し込み、 酒を飲んで帰っていく。 彼は貧乏ではあるが、 毎...
自由であることは大変なこと 「自由詩人」(石川達三) (「百年文庫044 汝」)ポプラ社 「詩人」・山名は ぶらりとやってきては 「私」の煙草を吸い、 借金を申し込み、 酒を飲んで帰っていく。 彼は貧乏ではあるが、 毎...
日常に対する抗いにほかなりません 「四十八歳の抵抗」(石川達三)新潮文庫 大手生命保険会社次長・西村は 48歳となり、 心の奥底で焦りを感じていた。 これまで刺激的な出来事のない 平凡な人生だったからである。 ある日、 ...
なぜ医師は大都会に集中するのか? 「医療のこと、もっと知ってほしい」 (山岡淳一郎)岩波ジュニア新書 前回取り上げた本書、 第3章には医師不足と 医師養成課程の問題点が 指摘されています。 私は特にこの部分が気になりま...
医療の現状と魅力を伝える一冊 「医療のこと、もっと知ってほしい」 (山岡淳一郎)岩波ジュニア新書 以前、安部公房の描く 常軌を逸した「病院」の物語を 掲載したことがありましたが、 今日は現実の医療の 最前線を取り上げた...
現代においては純文学として読み解くべき作品 「双生児」(江戸川乱歩) (「江戸川乱歩全集第1巻」)光文社文庫 刑の執行間近の死刑囚が、 教誨師に語る。 自分はある男を殺し、 その男の金庫から 三万円を盗んだ咎で死刑となっ...
夢遊病を扱った、乱歩のもう一つの作品 「夢遊病者の死」(江戸川乱歩) (「江戸川乱歩全集第1巻」)光文社文庫 夢遊病の癖のある彦太郎は、 それがもとで 奉公先から暇を出される。 しかし彼はその事情を父親に話すことができず...
異端を徹底的に排除しようとする社会 「七瀬ふたたび」(筒井康隆)新潮文庫 超能力者・七瀬は、 その能力の露見をおそれ、 人を避けるようにして生きていた。 旅に出た列車の中で、彼女は 自分と同じ能力を持つ子ども・ノリオ、 ...
超能力を持ってもただの人間には変わりない 「家族八景」(筒井康隆)新潮文庫 高校を出ですぐに家政婦となった 火田七瀬は人の心を読めるテレパス。 能力を人に知られることを怖れ、 彼女は一つ所に留まらない この職業を選んだの...
「やらされている感」からの脱却 「職人を生きる」(鮫島敦)岩波ジュニア新書 「やらされている感からの脱却」 私が子どもたちに 口が酸っぱくなるほど、 今、訴えていることです。 近頃の子どもたちは立派だと思います。 なぜな...
農業は決して魅力を失ってはいない 「いのちをはぐくむ農と食」 (小泉武夫)岩波ジュニア新書 「農業では食っていけない」。 農村部の中学校に勤務していた頃、 PTAなどの機会に保護者の方から よくそんな話を聞きました。 ...