「百年文庫039 幻」
三篇の作者の人生そのものが「幻」といえる 「百年文庫039 幻」ポプラ社 「白い満月 川端康成」 温泉場の別荘に雇われた 十七歳のお夏の率直な言動に、 療養中の孤独な「私」は 心を動かされる。 ある日彼女は、 谷川を見て...
三篇の作者の人生そのものが「幻」といえる 「百年文庫039 幻」ポプラ社 「白い満月 川端康成」 温泉場の別荘に雇われた 十七歳のお夏の率直な言動に、 療養中の孤独な「私」は 心を動かされる。 ある日彼女は、 谷川を見て...
自由の国アメリカでもそうだったとは 「そばかすの少年」(ポーター/鹿田昌美訳) 光文社古典新訳文庫 昨日本書を取り上げ、 「小難しいことを言わずに、 本書を読んで 感動にどっぷり浸かって下さい」と 書きました。 でも、...
人格者たちの清々しい言動を味わいましょう 「そばかすの少年」(ポーター/鹿田昌美訳) 光文社古典新訳文庫 片手を失い、 自分の本名すら知らない 孤児「そばかす」は、 「リンバロストの森」の番人として 働くことになる。 ...
横溝正史の戦後復活第一作 「神楽太夫」(横溝正史) (「刺青された男」)角川文庫 「神楽太夫」(横溝正史)(「消すな蠟燭」)出版芸術社 神楽の一行七人のうち、 三郎王子・四郎王子の二人が 姿を消した。 従兄どうしでありな...
「犬神家の一族」を彷彿とさせる重厚な構造 「車井戸はなぜ軋る」(横溝正史)(「本陣殺人事件」)角川文庫(「日本探偵小説全集9横溝正史集」) 創元推理文庫 K村の名家・本位田家の長男・大助が、両眼を失った状態で戦地から帰還...
今の子どもたちはイケメンキャラに弱い 「あの文豪の素顔がわかる 文豪図鑑」自由国民社 いやあ、ついに出ましたか。 近頃は何でも キャラ化するのが流行りですから、 出て不思議ではないのですが。 漱石や芥川など日本だけでなく...
これこそまさに今、日本で問われている学力です 「文房具図鑑」(山本健太郎)いろは出版 これは面白い! 思わず唸ってしまいました。 普段使っている文房具が満載。 上手くもあり そうでないようにも見える 絶妙なイラストと、 ...
味わうべきは若い二人の切ない恋 「島の果て」(島尾敏雄) (「出発は遂に訪れず」)新潮文庫 「島の果て」(島尾敏雄)(「日本文学100年の名作第4巻」) 新潮文庫 カゲロウ島に駐留する一隊の頭目・朔中尉は、島の巫女的存在...
生の喜びと後ろめたさの混濁 「アスファルトと蜘蛛の子ら」 (島尾敏雄)(「百年文庫035 灰」)ポプラ社 敗戦の日を告知された「私」は、 その前日、憲兵に捕らえられ、 拷問を受ける。 妙な液体を飲まされて 気を失った「...