「黄金機会」(若松賤子)
若松が三つめに選んだ児童作品の手法は「道徳」 「黄金機会」(若松賤子)(「日本児童文学大系2」)ほるぷ出版 十一歳の誕生日に母から「黄金機会」(お金を人のためになることに使う絶好の機会)を教わった「私」。折しも祖父から金...
若松が三つめに選んだ児童作品の手法は「道徳」 「黄金機会」(若松賤子)(「日本児童文学大系2」)ほるぷ出版 十一歳の誕生日に母から「黄金機会」(お金を人のためになることに使う絶好の機会)を教わった「私」。折しも祖父から金...
もしかしたら現代もまた、世界にとっての大きな転換点 「アイスクリン強し」(畠中恵) 講談社文庫 西洋菓子職人・真次郎と元幕臣の巡査たち「若様組」のまわりには、なぜか騒動が舞い込んでくる。元主君の形見を狙う元家臣たち、貧民...
ゆるめの、いや、スイーツなミステリ 「アイスクリン強し」(畠中恵) 講談社文庫 明治23年の東京で西洋菓子屋を開いた真次郎と、そこに集う若い警察官たち「若様組」のもとに、不思議な書状が届く。差出人の名前もないそれには、差...
いかにも怪しい登場人物、しかし… 「洞の中の女」(横溝正史)(「金田一耕助の冒険」)角川文庫 世田谷の一軒家を買い入れた作家・根岸の娘は、庭の木の洞を埋めたセメントの表面から一本の毛髪が伸びていることに気づく。不吉な思い...
爛れた性愛関係、真相はいったい… 「火の十字架」(横溝正史)(「魔女の暦」)角川文庫 金田一耕助に届いた一通の手紙には、これから起こるであろう殺人が予告されていた。手紙が示す浅草パラダイスに駆けつけていた金田一と等々力警...
絶妙な仕掛けが張り巡らされています 「白いメリーさん」(中島らも)(「日本文学100年の名作第8巻」) 新潮文庫 「白いメリーさん」(中島らも)(「白いメリーさん」)講談社文庫 巷間に流布している都市伝説をレポートするフ...
大人が読んでも十分味わい深いものなのです 「ふたりのロッテ」(ケストナー/池田香代子訳) 岩波少年文庫 夏の林間学校で偶然出会ったルイーゼとロッテ。二人はお互いを知らぬまま別々の街で育った双子の姉妹だった。ルイーゼは父親...
「悟り」ともいえる境地、作家・谷崎誕生の瞬間 「神童」(谷崎潤一郎)(「潤一郎ラビリンスⅢ」)中公文庫 春之助の通って居る小学校では、教師でも生徒でも一人として彼の顔を知らない者はいないくらいであった。上は校長から下は小...