「怪獣男爵」(横溝正史)
決して無視できない分野・横溝ジュヴナイル 「怪獣男爵」(横溝正史)(「横溝正史少年小説 コレクション①怪獣男爵」)柏書房 「怪獣男爵」(横溝正史)角川文庫 史朗・太ァ坊・宇佐美青年の三人が、漂着した瀬戸内海の孤島に建つ...
決して無視できない分野・横溝ジュヴナイル 「怪獣男爵」(横溝正史)(「横溝正史少年小説 コレクション①怪獣男爵」)柏書房 「怪獣男爵」(横溝正史)角川文庫 史朗・太ァ坊・宇佐美青年の三人が、漂着した瀬戸内海の孤島に建つ...
円熟味を増した光源氏から目を離せません。 「源氏物語 薄雲」(紫式部)(阿部秋生校訂)小学館 源氏から娘を紫の上の養女とするよう求められた明石の君は、悩みながらもそれを受け入れる。一方、重い病に倒れていた藤壺が、帰らぬ人...
三つの場面で描かれる「握手」 「握手」(井上ひさし)(「ナイン」)講談社文庫 幼少の頃を過ごした天使園の恩師・ルロイ修道士に呼び出された「わたし」。上野の料理店で再会した師の握手には、かつてのような力強さがなくなっていた...
「読書論」以外の「雑談」部分が面白い! 「本の運命」(井上ひさし)文春文庫 「本の運命」。本好きの私には絶対素通りのできない本でした。古書店で見つけてすぐ購入しました。簡単に言えば「読書論」をまとめた本です。そういう本な...
似たような夢を見ている百閒と私の違い 「冥途」(内田百閒)(「冥途・旅順入城式」)岩波文庫 「私」は一膳飯屋の席に腰を掛け、何も食ってはいなかった。ただ何となく人の懐かしさが身に沁むような心持ちでいた。「私」の隣席に座っ...
恐怖ではなく滑稽な感覚を覚えてしまいます 「件」(内田百閒)(「日本文学100年の名作第1巻」) 新潮文庫 「件」(内田百閒)(「冥途・旅順入場式」) 岩波文庫 見果てもない広い原の真中に立っている「私」。広野の中で、ど...
イス取りゲームの果てにある貧困 「貧困を考えよう」(生田武志) 岩波ジュニア新書 以前にも書きました。昨今、若者が就職できないのは、本人の努力不足でも、学校教育の問題でも、会社と本人のミスマッチでもなく、そもそも就職でき...
主人公・ハイジのリーダー哲学 「風が強く吹いている」(三浦しをん)新潮文庫 ハイジに丸め込まれたような形で箱根駅伝出場を目指し始めた竹青荘の十人の大学生たち。それぞれの練習メニューを細かく作成しながら、適確な助言を下すハ...
にわかに活況を帯びてきた「陸上青春小説」 「風が強く吹いている」(三浦しをん)新潮文庫 寛政大学四年生のハイジは、走るフォームの美しい一年生・走と出会い、即座に入寮させる。寮生はこれで十人になった。リーダー格のハイジが全...
「ほれぐすり」に心の自由を奪われた二人 「ほれぐすり」(スタンダール/桑原武夫訳)(「百年文庫071 娘」)ポプラ社 有り金をすってしまった青年将校・リエヴァンは、とある家の戸口から逃げ出てきた若い女性・レオノールを助け...