中学校2年生に薦めたい本100冊vol.4 7月
夏は再び長編小説に挑戦 夏休みです。読書です。今の中学生はなかなか時間がとれないという声も聞きます。宿題に塾の夏講座に部活動に忙しいと。でも、子どもたちの生活の実態をよくよく見ると、1日の中で時間をとっているのはメディア...
夏は再び長編小説に挑戦 夏休みです。読書です。今の中学生はなかなか時間がとれないという声も聞きます。宿題に塾の夏講座に部活動に忙しいと。でも、子どもたちの生活の実態をよくよく見ると、1日の中で時間をとっているのはメディア...
愚作どころかなかなか味わいのある二作品 「白昼夢」「指輪」(江戸川乱歩)(「江戸川乱歩全集第1巻」) 光文社文庫 ある大通りを歩いていた「私」は、街角で行き交う人々に何かを訴えている男を目撃する。男は真剣な表情で必死に弁...
イメージが前作とは大きく異なる 「鉄塔王国の恐怖」(江戸川乱歩) ポプラ社 「鉄塔の怪人」(江戸川乱歩)(「江戸川乱歩全集第17巻」) 光文社文庫 怪老人に勧められ、からくり箱を覗き込んだ小林少年。そこには鉄塔から這い降...
ホームドラマ的な本帖、物語はセカンド・ジェネレーションへ 「源氏物語 玉鬘」(紫式部)(阿部秋生校訂)小学館 光源氏若き日に、儚くも命を落とした恋人・夕顔。彼女には頭中将との間にできた娘・玉鬘がいた。彼女は四歳の折、乳母...
健全な精神は、健全な肉体に宿る 「ガンに生かされて」(飯島夏樹) 新潮文庫 プロ・ウインド・サーファーの飯島夏樹さんが逝かれてから、早いものですでに15年になります。当時、ネット上に掲載されたエッセイを読みながら「なんて...
8月6日に寄せて 「原爆詩集」(峠三吉)岩波文庫 「詩集 にんげんをかえせ」(峠三吉) 新日本文庫 「ちちをかえせ ははをかえせ としよりをかえせ こどもをかえせ わたしをかえせ わたしにつながる にんげんをかえせ」(「...
そのひとつ前の「最期」 「久坂葉子の誕生と死亡」(久坂葉子)(「久坂葉子作品集・女」)六興出版 一九四九年の夏前に、久坂葉子は、この世に存在しはじめた。この名を、原稿用紙の片隅に記した時は、確かに、この世に存在し得たもの...
折しも訪れた入梅のように 「入梅」(久坂葉子)(「久坂葉子作品集・女」)六興出版 戦争で夫に先立たれた「私」は、幼い息子、そして元下男であった作衛じいやと絵ざらさで生計を立てている。その仕事が軌道に乗ったため、手伝いとし...
8月15日以降に焦点を当てた「戦争文学」 「リンゴの唄、僕らの出発」(佐江衆一)講談社文庫 その日、戦争が終わった。夏休みの終わった学校では、教科書が墨で塗りつぶされ、先生たちは「民主主義」なるものを口にし始める。家では...
「作家」と「製糸業経営者」の二面を持つ島村 「焦土」「蘇水峡」(島村利正)(「妙高の秋」)中公文庫 暗い時代相の中で、世田谷新町に志賀さんが住まいしていることは、「私」にとって大きな心の支えだった。しかし時局は厳しさを増...