「百年文庫079 隣」
テーマは「隣」、でもふさわしいのは「貧」 「百年文庫079 隣」ポプラ社 「駄菓子屋 小林多喜二」「あっつくたら子供にまで馬鹿に……され……るなんて……」お婆さんは興奮して泣き出した。健は何んとも云わずに内へ入った。「な...
テーマは「隣」、でもふさわしいのは「貧」 「百年文庫079 隣」ポプラ社 「駄菓子屋 小林多喜二」「あっつくたら子供にまで馬鹿に……され……るなんて……」お婆さんは興奮して泣き出した。健は何んとも云わずに内へ入った。「な...
私も、「前途有望な少年」であったのだ! 「黒い御飯」(永井龍男)(「教科書名短篇 家族の時間」) 中公文庫 「黒い御飯」(永井龍男)(「朝霧・青電車その他」) 講談社文芸文庫 小学校も卒える事が出来ずに、小さい時から工場...
金田一シリーズとは雰囲気がまったく異なります 「由利・三津木探偵小説集成①真珠郎」(横溝正史)柏書房 銀座の百貨店のショーウインドウから見つかった女の首。事件はそれだけで終わらず、続いて腕、脚が見つかる。脚を発見した青年...
味わいどころは三つの「暴露」 「The Affair of Two Watches」(谷崎潤一郎)(「潤一郎ラビリンスⅢ」)中公文庫 「つまらんさ!そんな事をしたって!其れよりは多勢引っ張って行ってウント牛肉でも食わして...
生き続け成長し続ける雑草に自らを見立て 「草のいのちを」(高見順)(「百年文庫038 日」)ポプラ社 「草のみずみずしい緑を眼にすると、君も心持ちが変るだろう。きっと変る。君は君の生命を、君の生をいとおしく大切に思うよう...
時代に対する安部の冷めた視線 「手」(安部公房)(「水中都市・デンドロカカリヤ」) 新潮文庫 他の道はなかった。おれは「手」に向って真っすぐ走り、いくらかの肉と血をけずり取って、そのまま通り抜け、街路樹の幹につきささって...
怪盗ルパン、縦横無尽の面白さ! 「813」「続813」(ルブラン/堀口大學訳)新潮文庫 欧州全体の運命に関わる「機密」を握っていた大富豪ケッセルバック氏が、何者かに刺殺される。その犯人と目されたのは、怪盗紳士アルセーヌ・...