「ビブリア古書堂の事件手帳Ⅳ」(三上延)
つながる「鎌倉文庫」「篠川母子」「シリーズ全篇」 「ビブリア古書堂の事件手帳Ⅳ」(三上延)メディアワークス文庫 資産家のガーデン・パーティを訪れた篠川大輔・栞子夫妻。しかしその娘・扉子、そして栞子の母・智恵子も同時に招か...
つながる「鎌倉文庫」「篠川母子」「シリーズ全篇」 「ビブリア古書堂の事件手帳Ⅳ」(三上延)メディアワークス文庫 資産家のガーデン・パーティを訪れた篠川大輔・栞子夫妻。しかしその娘・扉子、そして栞子の母・智恵子も同時に招か...
最後に成功を収めるヴァルモン 「チゼルリック卿の遺産」(バー/田中鼎訳)(「ヴァルモンの功績」)創元推理文庫 ヴァルモンはチゼルリック卿から、これまで経験したことのない種類の依頼を受ける。成功すれば大きな報酬があるが、解...
ブスカベアタ爺さんの警察顔負けの捜査 「割符帳」(アラルコン/会田由訳)(「三角帽子 他二篇」)岩波文庫(「百年文庫093 転」)ポプラ社 ブスカベアタ爺さんが丹念に育てた南瓜は、収穫を迎えた朝、何者かに盗まれ、畑から消...
ものづくりの楽しさ、そして奥深さを教えてくれる 「ものづくりに生きる」(小関智弘) 岩波ジュニア新書 たくさんの職人たちが、ニンベンをつけて仕事をするのを見てきた。鋳物を吹く仕事をする人たちも、木型を作る人たちも、瓦職人...
金田一が登場せずともやはり傑作 「車井戸は何故軋る」(横溝正史)(「車井戸は何故軋る」)東京創元社(「横溝正史探偵小説 コレクション③」)出版芸術社 K村の名家・本位田家の長男・大助が、両眼を失った状態で戦地から帰還し...
「美醜」という切り口でゾラが見せるもの 「引き立て役」(ゾラ/宮下志朗訳)(「百年文庫063 巴」)ポプラ社 みなさまの美しきお顔に対しまして、希少なるブス顔の豊富なコレクションを提供いたしたく存じます。穴のあいた衣服は...
ファンタジーは心の栄養です。 「春の窓」(安房直子)講談社文庫 「私」が森でつくるジャムは、味はけっして悪くはないはずなのに、一つも売れない。ある夜、小屋の中に一匹の牝鹿がいて、おいしそうにジャムを食べていた。牝鹿はジャ...
この「トンデモ設定」こそが味わいどころ 「大暗室(少年探偵版)」(江戸川乱歩) ポプラ社 「きみは生きていたのか…?」大曾根は驚いた表情でその男の顔を見た。それはボートの中で撃ち殺したはずの三国船員だった。三国は大曾根の...
読み手を幻想世界へと強引に拉致監禁 「大暗室」(江戸川乱歩)(「江戸川乱歩全集第10巻」)光文社文庫 有明男爵の遺児・有村清と、男爵を殺害した悪人大曾根五郎の息子・大野木隆一とは、異父兄弟であった。有村は正義の騎士として...
「相手の顔にすっかり欺されてしまった」三作品 「百年文庫058 顔」ポプラ社 百年文庫第58巻、テーマは「顔」。これが難しい。顔の美醜などではありません。カバー裏の紹介文の末尾には「欺かれる快感をどうぞ」の一文が。つまり...