「赤と黒」(スタンダール)③
不安定な時代に翻弄される若者の姿 「赤と黒」(スタンダール/野崎歓訳) 光文社古典新訳文庫 ラ・モール侯爵の秘書となったジュリヤンは、その事務処理能力と抜群の記憶力を買われ、特別任務を与えられる。侯爵とともに過激王党派の...
不安定な時代に翻弄される若者の姿 「赤と黒」(スタンダール/野崎歓訳) 光文社古典新訳文庫 ラ・モール侯爵の秘書となったジュリヤンは、その事務処理能力と抜群の記憶力を買われ、特別任務を与えられる。侯爵とともに過激王党派の...
ジュヴナイル風テイスト、爽快な冒険活劇。 「幽霊騎手」(横溝正史)(「憑かれた女」)角川文庫 帝都座で一番人気の演目は、世間を賑わしていた紳士強盗を模した探偵劇「幽霊騎手」であった。その主役を演じる風間辰之助が、好意を寄...
ハチャメチャ、これもまた「横溝らしさ」の一つ 「霧の夜の出来事」(横溝正史)(「横溝正史探偵小説選Ⅰ」)論創社 自殺を決意した喬二は、薬局で購入した青酸加里を飲むが、一向に死なない。どうやら薬剤師の娘が薬品を間違えたらし...
つい朱雀帝に突っ込みを入れたくなる 「源氏物語巻三」(紫式部/瀬戸内寂聴訳)講談社文庫 帝の最愛の朧月夜との密会現場を押さえられた源氏は、自ら京を下ることによって東宮を守ろうとする。流れた先は須磨、そして明石へ。源氏はそ...
明石の君上京、そのとき紫の上は 「源氏物語 松風」(紫式部)(阿部秋生校訂)小学館 明石の君はついに上京し、大堰川沿いの別荘で源氏の訪れを待つ。源氏は紫の上に申し訳なく思いながらも、嵯峨野の御堂への用事にかこつけて大堰へ...
これがサイエンスブックリーディング!~自然科学の新書本 科学の時代、といわれていますが、身のまわりはどんどんブラックボックス化し、どのような科学技術が使われているか、わからなくなってきています。中学校の3年間の理科の授業...
いにしえへの旅~初めての古典 古典は難しいです。高校の古文の時間は難儀しました。でも古典には実は魅力あふれる世界がしっかりと存在しているのです。これを味わわないのはもったいない。子どもたちにもぜひ薦めたい。角川ソフィア文...
人と「つながる」ことの重要性 「ボランティア もうひとつの情報社会」(金子郁容)岩波新書 「良い本」というのは、「いつまでも良い本」のことではないかと思います。出版されたときには大きな話題となっても、1~2年もすれば忘れ...
研究に対するウェゲナーの真摯な姿勢 「大陸と海洋の起源」(ウェゲナー/竹内均訳/鎌田浩毅解説) 講談社ブルーバックス 昨日取り上げたウェゲナーの「大陸と海洋の起源」、何とついこの間、ブルーバックスから竹内均訳が新装復刊し...
難しくて手に負えませんでした。 「大陸と海洋の起源」(ウェゲナー/都城秋穂・紫藤文子訳) 岩波文庫 前回取り上げた「海に沈んだ大陸の謎」は、オカルト本などではなく、正真正銘の地球物理学の入門書のような内容です。そこで思い...