「わたしのせいじゃない」(レイフ・クリスチャンソン)
心に突き刺さる作者の指摘 「わたしのせいじゃない」(レイフ・クリスチャンソン/ 二文字理明訳/ ディック・ステンベリ絵) 岩崎書店 学校の教室で一人の男の子が泣いている。14人の級友たちはその状況に対してそれぞれ答える。...
心に突き刺さる作者の指摘 「わたしのせいじゃない」(レイフ・クリスチャンソン/ 二文字理明訳/ ディック・ステンベリ絵) 岩崎書店 学校の教室で一人の男の子が泣いている。14人の級友たちはその状況に対してそれぞれ答える。...
舞台をイメージして~戯曲の世界 戯曲。シナリオです。子どもたちがなかなか自ら手を伸ばさない分野の一つです。小説とちがい、台詞とト書きだけで構成されている戯曲は舞台をイメージして読むことが必要となります。逆に言えば、戯曲を...
これもまた源氏物語の一つの世界 「あさきゆめみし4」(大和和紀) 講談社漫画文庫 冷泉院の美しい容貌に玉鬘は心を奪われ、宮仕えを勧める源氏の意向に傾く。源氏はそれに先立ち、玉鬘の成人式・裳着を計画する。玉鬘を訪れた夕霧は...
いわゆる「第二世代」の苦悩は深刻です 「源氏物語 若菜下」(紫式部)(阿部秋生校訂)小学館 重病の紫の上の転地療養のため、源氏は彼女を二条院へと移し、看病に当たる。女三の宮を諦めきれない柏木は、小侍従の手引きにより強引に...
大正時代はまだまだ探偵小説の黎明期 「火縄銃」(江戸川乱歩)(「江戸川乱歩全集第8巻」) 光文社文庫 「わたし」は友人橘とともに、林一郎二郎兄弟が滞在しているホテルに招かれる。部屋を訪問すると一郎はすでに息絶えていた。密...
戦後の日本社会を予言したかのような恐るべき作品 「塩百姓」(獅子文六)(「日本文学100年の名作第4巻」) 新潮文庫 終戦まもなくの頃、ある海沿いの貧しい村で、とりわけ貧しい百姓・太兵衛が自家製塩を始める。塩は飛ぶように...
彼女が思い出すのは、夫が語る「川」 「長良川」(原田マハ)(「星がひとつほしいとの祈り」) 実業之日本社文庫 堯子は娘・麻紀とその婚約者・章吾との三人で、長良川沿いの旅館を訪れる。そこは一年前、まだ生きていた夫・芳雄とと...
がんばれ!定時制高校生! 「生きていくための短歌」(南悟) 岩波ジュニア新書 「鉄工所 僕の仕事はフライス盤 仕上げの削り幅五〇ミリ」ん、なんだこの短歌は?俵万智の新作か?いやいや、そうではありません。定時制高校に通う生...
あたかも晩夏の短い時期のような 「晩夏」(井上靖)(「教科書名短篇 少年時代」)中公文庫 ある年の晩夏、「私」は東京からやってきた病弱の少女・きぬ子に異様な執着と思慕の情を覚える。散歩するきぬ子を見つけては、仲間を使って...
ニッポン語のいろいろなカタチ~詩・短歌・俳句 日本語にはいろいろなカタチがあります。その中で最も洗練されていて、最も日本語としての特徴を体現しているのが詩・短歌・俳句の形態だと考えます。以前、中学校1年生向けの詩集の入門...