「百年文庫036 賭」
私たちの生活は「選択」の連続です。 「百年文庫036 賭」ポプラ社 「マークハイム スティーヴンスン」クリスマスの日、骨董品店で起きた殺人事件。店主をナイフで刺し殺したマークハイム。彼が金を奪って立ち去ろうとしたとき、突...
私たちの生活は「選択」の連続です。 「百年文庫036 賭」ポプラ社 「マークハイム スティーヴンスン」クリスマスの日、骨董品店で起きた殺人事件。店主をナイフで刺し殺したマークハイム。彼が金を奪って立ち去ろうとしたとき、突...
読み手の安易な理解を拒絶する 「啞むすめ」(安部公房)(「夢の逃亡」)新潮文庫 何事かに出遭うと、それはたちまちつむじ風となって彼の中をすっと吹き抜け、あとにぽっかり空洞が残された。それをせっせと埋めるしぐさが生活であっ...
すべては絶望の果ての幻想 「薄明の彷徨」(安部公房)(「夢の逃亡」)新潮文庫 「僕」がたどり着いたその部屋の中では、彫刻家の男が結婚通知を書いていた。男は自らが創り上げた粘土像と結婚するのだという。そしてそのために自らの...
その奥にも深く深く森は広がっていました 「明治探偵冒険小説集4 傑作短篇集 露伴から谷崎まで」 ちくま文庫 「秘密 谷崎潤一郎」女装癖をもつ男が、かつて関係を持っていた女と出会い、再び接触を図る。関係を再開する条件は「...
押川の前に押川なし、押川の後に押川なし 「明治探偵冒険小説集3 押川春浪集」(押川春浪)ちくま文庫 アラビアの都に住む貧乏人の蘭平は、富豪の邸宅の前で悪態をついたところ、家人から呼び止められ、家の中に案内される。広間は大...
そこにいるのはいったい誰なのか? 「あかずの間」(横溝正史)(「横溝正史少年小説コレクション ⑦南海囚人塔」)柏書房 「あかずの間」(横溝正史)(「姿なき怪人」)角川文庫 貧しい家庭から引き取られてきた少女・由...
怪人の正体を読者に推理させるジュヴナイル 「姿なき怪人」(横溝正史)(「横溝正史少年小説コレクション ⑥姿なき怪人」)柏書房 「姿なき怪人」(横溝正史)(「姿なき怪人」)角川文庫 法医学の権威・板垣博士に恨みを...
百花繚乱の相を呈していた、大正期の日本文学 「日本文学100年の名作 第2巻 幸福の持参者」新潮文庫 「島守 中勘助」明治四十四年九月二十三日、ひどい吹きぶりのなかを島へわたった。これから「私」の住居となる家は、ほん...
自伝的要素を色濃く宿した生粋の純文学 「濁った頭」(志賀直哉)(「清兵衛と瓢簞・網走まで」)新潮文庫 基督教の教えを守り、自らの性欲を「私」は抑えてきた。しかし家に手伝いに来ていた四歳年上の女お夏に誘われるがまま、「私」...
描かれていない「その先」は、私たちが 「われはロボット」(アシモフ/小尾芙佐訳)ハヤカワ文庫 ロボット・RB34号は人の心を読めるのではないか?ロボットの電子頭脳に、なぜそのような特殊機能が備わってしまったのか、心理学者...