「白と黒」(横溝正史)
金田一耕助の事件簿073 当時最先端の生活風景の中で起きた殺人事件 「白と黒」(横溝正史)角川文庫 建設したばかりの団地内に出回る怪文書。プライバシーを暴露する陰湿な内容に、住民たちは恐怖する。そして団地のダスト・シュー...
金田一耕助の事件簿073 当時最先端の生活風景の中で起きた殺人事件 「白と黒」(横溝正史)角川文庫 建設したばかりの団地内に出回る怪文書。プライバシーを暴露する陰湿な内容に、住民たちは恐怖する。そして団地のダスト・シュー...
本作品、一体ジャンルは何なのか?ミステリです。 「干魚と漏電」(阿刀田高)(「日本文学100年の名作第7巻」) 新潮文庫 こわごわ匂いを嗅いでみた。生臭いような、古い野菜のような、防腐剤が染み込んだような一種名状しがたい...
日本人の心の「灯」のような作品 「百年文庫031 灯」ポプラ社 「琴のそら音 夏目漱石」心理学者の友人・津田から幽霊の話を聞いた直後、迷信好きの婆さんから「今夜は犬の遠吠えがおかしい」と言われた「余」は、婚約者の身の上が...
「やさしさ」はさらに変遷している 「やさしさの精神病理」(大平健) 岩波新書 もしかすると、”やさしさ”は現代の”時代の気分”なのかもしれません。どうして”やさしさ”がこれほどまでに尊重されるようになったのでしょうか?か...
読み手の理解を強力に拒み続けます 「箱男」(安部公房)新潮文庫 これは箱男についての記録である。ぼくは今、この記録を箱の中で書きはじめている。頭からかぶると、すっぽり、ちょうど腰の辺まで届くダンボール箱の中だ。つまり、今...
他の作品との落差の大きいコント、味わえます 「虚実の証拠」(小酒井不木)(「森下雨村 小酒井不木 ミステリー・レガシー」) 光文社文庫 「証拠は顔に書いてある」「おどかしちゃいけませんよ」「その証拠があるので、お前は...
衝撃の医療ミステリ、本作品が暗示するものは… 「人工心臓」(小酒井不木)(「小酒井不木集 恋愛曲線」) ちくま文庫 私が人工心臓の発明を思い立った抑ものはじまりは、医科大学一年級のとき、生理学総論の講義で、「人工アメーバ...
高度文学成長、色彩を取り戻した日本文学 「日本文学100年の名作第6巻 ベトナム姐ちゃん」新潮文庫 「ベトナム姐ちゃん」(野坂昭如)横須賀のドブ板通りのバーのホステス・弥栄子は、いつもベトナム帰りのアメリカ兵に対し...
人生は決して悪いものではないと、心から思えます。 「ロイド老嬢」(モンゴメリー/掛川恭子訳)(「百年文庫018 森」)ポプラ社 「ロイド老淑女」(モンゴメリ/村岡花子訳)(「アンの友達」)新潮文庫 老嬢ロイドは、村にやっ...
遺伝子とは何か、一から考えてみよう 「遺伝子とは何か?」(中屋敷均) 講談社ブルーバックス さらに詳細な情報が増えていった結果、今度は逆に、誰にも明確にわからなくなってしまった。本書はそういった「混迷の現状」にたどり着く...