「紙の世界」(ピランデッロ)
記憶の中の本の世界で余生を送るのでしょう 「紙の世界」 (ピランデッロ/関口英子訳) (「月を見つけたチャウラ」) 光文社古典新訳文庫 ある程度あった財産の全てを 本につぎ込んだ老紳士・バリッチの 目がついに見えなくな...
記憶の中の本の世界で余生を送るのでしょう 「紙の世界」 (ピランデッロ/関口英子訳) (「月を見つけたチャウラ」) 光文社古典新訳文庫 ある程度あった財産の全てを 本につぎ込んだ老紳士・バリッチの 目がついに見えなくな...
抱腹絶倒の面白さと古書への溢れる情愛 「シジスモンの遺産」 (ユザンヌ/生田耕作訳) (「百年文庫014 本」)ポプラ社 愛書家シジスモンが亡くなる。 彼と競い合っていたギュマールは、 彼の蒐集品を買い取ろうと画策する。...
まだまだ本作品から学ぶべき点が多そうです 「青い山脈」(石坂洋次郎)新潮文庫 前回取り上げた本作品、 新子と六助の恋愛を描いた筋書きが 横糸となっていると書きました。 では、縦糸にあたるものは何か? それは新子の担任教師...
古くさいどころか現代にこそ必要なテーマ 「青い山脈」(石坂洋次郎)新潮文庫 若い教員・雪子は、 受け持ちの生徒・新子から 相談を受ける。 ラブレターと見られる 手紙が届いたが、 それは同級生の誰かからの ニセ手紙であり、...
無類の釣好き井伏の真骨頂と言うべき作品 「白毛」(井伏鱒二) (「百年文庫012 釣」)ポプラ社 この頃白髪の増えた「私」は、 無意識のうちに 抜き取った白毛を繋ぎ合わせ、 渓流釣りの釣糸のようにしている。 しかし、「私...
読みどころは、淡々と綴られた文章と文学的交友 「荻窪風土記」(井伏鱒二)新潮文庫 井伏鱒二は 昭和2年5月から実に67年間、 荻窪に住み続けていました。 井伏の年齢でいうと、 29歳から95歳までです。 本書には、 昭和...
そこで自分は何を探すのだろう 「コンビニたそがれ堂」 (村山早紀)ポプラ文庫ピュアフル 駅前商店街のはずれ、 赤い鳥居が並んでいるあたりに、 夕暮れどきになると あらわれるという 不思議なコンビニ「たそがれ堂」。 大事な...
人間(幽霊)ドラマとミステリー&冒険 「幻想郵便局」 (堀川アサコ)講談社文庫 就職浪人中のアズサは、 特技に「探し物」と書いた 履歴書のおかげで アルバイトが決定する。 場所は山の上の登天郵便局。 採用初日、 その郵便...
日本語の特殊性が生みだす「空気」というもの 「「関係の空気」「場の空気」」 (冷泉彰彦)講談社現代新書 「空気」という、 日本人には抗いがたいやっかいな存在。 その「空気」を冷静に分析したのが 山本七平の「「空気」の研究...
どうすればもっと心穏やかに生きることができるか 「友だち幻想」 (菅野仁)ちくまプリマー新書 子どもたちは関係づくりに 苦しんでいます。 集団になじめない子ども、 よくトラブルを起こす子ども、 LINEで繋がる関係に 辟...