中学校2年生に薦めたい本100冊vol.11 2月
文豪への挑戦状~海外編 ぜひ若い時期に「名作」と呼ばれる文学にふれて欲しいと考えています。なぜなら「名作」は何度読んでも飽きない、いや読むたびに新しい発見、新しい感動があるからです。読み手の成長とともに、語りかけてくるも...
文豪への挑戦状~海外編 ぜひ若い時期に「名作」と呼ばれる文学にふれて欲しいと考えています。なぜなら「名作」は何度読んでも飽きない、いや読むたびに新しい発見、新しい感動があるからです。読み手の成長とともに、語りかけてくるも...
女房たちの思惑と姫君の命運 「源氏物語 早蕨」(紫式部)(阿部秋生校訂)小学館 匂宮はついに中の君を京に移す計画を実行する。しかし中の君は、今更思い出深い宇治を捨て難く、また京での生活の不安を思い、嘆き悲しむ。弁の尼をは...
似たものどうしの二人、薫と大君 「源氏物語 総角」(紫式部)(阿部秋生校訂)小学館 薫は強引に姫君の部屋に押し入るが、察知した大君は屏風の影に隠れ、中の君の姿だけがあった。後日、薫は一計を案じ、匂宮を中の君の寝室に導き、...
「ぼく」が見た「夫婦の形」 「グッド・オールド・デイズ」(石井睦美)(「それはまだヒミツ」今江祥智編) 新潮文庫 兄弟げんかがもとで家出をした幼稚園児の「ぼく」。向かった先は「おば」の家。おばの電話で駆けつけた母は、その...
生者と死者は切り離されたのではなく 「ポプラの秋」(湯本香樹実)新潮文庫 ポプラ荘のおばあさんが亡くなった。知らせを受けた「私」は、すぐさま飛行機の手配をした。ポプラ荘は「私」が子どもの頃に住んでいたアパートで、おばあさ...
林芙美子は貧乏を愛した作家 「耳輪のついた馬」(林芙美子)(「風琴と魚の町・清貧の書」)新潮文庫 貧しさ故に、十二歳になるまでに幾度も引っ越しをした八汐(やしお)。今また母は、八汐に鹿児島の祖母の家で面倒を見てもらえとい...
焦らずつきあいたいと思います 「神さまの話」(リルケ/谷友幸訳) 新潮文庫 ミケルアンジェロの力が、さながら葡萄山の香気のように、神のもとまで、立ち昇ってきたのでした。神はじっと辛抱強づよく、ミケルアンジェロの力が、ご自...
暗黒の中に光明を見いだそうとする姿 「恢復期」(堀辰雄)(「菜穂子 他五篇」)岩波文庫 Y岳の麓にあるサナトリウムに、肺結核を病む「彼」は入院する。夜中に行った便所の帰り、「彼」は自分の部屋を見失う。自分の病室と思われた...
新書本から世界が見える 世界について知るということがこれからの若い人に求められています。世界がグローバル化する一方で、国家間の紛争は絶えず、国際理解・国際協力の必要性が増してきているからです。まずは岩波ジュニア新書のこの...
周到に計画された不可避の悲劇の始まり 「源氏物語 椎本」(紫式部)(阿部秋生校訂)小学館 八の宮は重厄の不安から、自らの亡き後、二人の姫の後見を薫に請願する。その一方で八の宮は、二人には、身分をおとしめるような軽々しい結...