「世界一やさしい!細胞図鑑」
「生命を守る」というコンセプトで統一、確かに「やさしい」 「世界一やさしい!細胞図鑑」 新星出版社 ごめんよ。僕のからだ…いままでたくさんいじめてきて…もっと自分のからだをいたわってあげれば…よ…かっ…た……。こうならな...
「生命を守る」というコンセプトで統一、確かに「やさしい」 「世界一やさしい!細胞図鑑」 新星出版社 ごめんよ。僕のからだ…いままでたくさんいじめてきて…もっと自分のからだをいたわってあげれば…よ…かっ…た……。こうならな...
この世の「最果て」、「生」と「死」の境界線 「最果てアーケード」(小川洋子) 講談社文庫 世界で一番小さなアーケードだった。そもそもアーケードと名付けていいのか、迷うほどだった。入り口はひっそりとして目立たず、そこから覗...
人形佐七捕物帳117 これが江戸流、明るい愛欲 「好色いもり酒」(横溝正史)(「完本 人形佐七捕物帳七」) 春陽堂書店 毒入りいもり酒を飲んで血を吐いた二組の男女。一方は浪人・笹井小八郎の妻・浪江と大店銭屋の主・万右衛門...
金田一耕助の事件簿068 本作品の金田一はいささかお疲れのようです 「悪魔の百唇譜」(横溝正史)角川文庫 路上に放置された車から発見された女の死体。その血溜まりにはハートのクイーンのカードが浮かんでいた。そして別の車から...
デフォーの怪談、綺堂の翻訳、読まずにはいられない 「ヴィール夫人の亡霊」(デフォー/岡本綺堂訳)(「世界怪談名作集」)河出文庫 九月八日の午前、バーグレーヴ夫人はかつての親友・ヴィール夫人の来訪を受け、旧交を温める。とこ...
戦争という極限状態の中でも人は幸福を見つけられる 「春雪」(久生十蘭)(「百年文庫056 祈」)ポプラ社 知人の娘の結婚式に出席した池田は、姪の柚子のことを考え、無念な思いをかみしめる。柚子は人生の楽しみの何も味わうこと...
「酸素」と上手に付き合おう! 「生命にとって酸素とは何か」(小城勝相)講談社ブルーバックス 酸素は激しい分子です。酸素から生成してくる「活性酸素」と呼ばれる一連の分子によって細胞が傷つき、死んでしまうこともあります。反応...
ギャツビーという人物像の「偉大さ」 「グレート・ギャツビー」(フィツジェラルド/野崎孝訳) 新潮文庫 「偉大なギャツビー」(フィツジェラルド/野崎孝訳)(「集英社ギャラリー 世界の文学17 アメリカⅡ」) 「ぼく」の...
ホームズ、初回からいきなり敗戦、でも大成功 「ボヘミアの醜聞」(「シャーロック・ホームズの冒険」)(ドイル/日暮雅通訳)光文社文庫 ホームズに探偵を依頼したのは、仮面をつけた大柄な紳士だった。ある女性と二人で写った写真を...
「探偵像」と「深い因縁」、一冊で二度おいしい構成 「緋色の研究」(ドイル/日暮雅通訳) 光文社文庫 ホームズがワトスンとともに向かった殺人現場。男は外傷もなく死体となっていた。残されていたのは壁に書かれた「復讐」の血文字...