「迷路荘の惨劇」(横溝正史)
金田一耕助の事件簿018 横溝正史晩年の、そして渾身の大作 「迷路荘の惨劇」(横溝正史)角川文庫 近々ホテルとして営業を開始する名琅荘は、かつて持ち主が暗殺を恐れて拵えた抜け道やどんでん返しなどが多数存在するいわく付きの...
金田一耕助の事件簿018 横溝正史晩年の、そして渾身の大作 「迷路荘の惨劇」(横溝正史)角川文庫 近々ホテルとして営業を開始する名琅荘は、かつて持ち主が暗殺を恐れて拵えた抜け道やどんでん返しなどが多数存在するいわく付きの...
自らの感情を伝える言葉、三者三様の 「一角獣」(小池真理子)(「日本文学100年の名作第9巻」) 新潮文庫 成り行き任せのように、男に身を任せてきた「女」は、ある版画家の家政婦となる。版画家は、無口でぶっきらぼうな男だっ...
孤高の人間の魂が炙り出されてくるよう 「海辺の悲劇」(バルザック/水野亮訳)(「百年文庫020 掟」)ポプラ社 案内人は迂回路を選択したが、「ぼく」とポーリーヌは岬を通る道を選ぶ。そこにはある男がいるのだという。案内人の...
「かたづけ」は自己変革である 「中高生のための「かたづけ」の本」(杉田明子・佐藤剛史) 岩波ジュニア新書 かたづけの問題は表に出にくい問題です。友だちにも相談しにくいことです。しかも家の中のことなので、隠し通すことができ...
緻密な現実感と壮大な法螺話の融合 「美しき町」(佐藤春夫)(「美しき町・西班牙犬の家」) 岩波文庫 「美しき町」(佐藤春夫)(「佐藤春夫集 夢を築く人々」) ちくま文庫 画家である「私」は、旧友・川崎と再会する。川崎は父...
まったく別の作品に生まれ変わっていると言っていいくらい 「金田一耕助の帰還」(横溝正史) 光文社文庫 「毒の矢」緑ヶ丘一帯に届けられた、「黄金の矢」を語る差出人による悪意に満ちた密告状。悪戯と考えられていたが、ついには殺...
金田一耕助の事件簿018b では、加筆された部分はいったいどこか? 「迷路荘の怪人」(横溝正史)(「横溝正史探偵小説コレクション④」) 出版芸術社 近々ホテルとして営業を開始する名琅荘は、かつて持ち主が暗殺を恐れて拵えた...
孤独な魂が止めどなく湧き出してくるかのよう 「掌の中の海」(開高健)(「日本文学100年の名作第8巻」) 新潮文庫 汐留の小さな酒場に、毎夜のように通った「私」は、初老に近い「高田先生」なる人物と知り合う。元医師の先生は...
その「過失の記録」を読み解くことこそが重要 「誇りを汚された犯罪者」(シラー/浜田正秀訳)(「百年文庫070 野」)ポプラ社 貧しい青年・ヴォルフは、恋人・ヨハンネへの贈り物の資金を得るため、密猟に手を出す。しかし恋敵の...
本書が突きつける教育現場での進路指導の問題点 「働く。なぜ?」(中澤二朗) 講談社現代新書 私はこんな「義務」と「使命」が大事だと思っています。「義務」とは、この国の生き残りをかけた産業の高度化要請に人事として応えること...