「或る調書の一節」(谷崎潤一郎)
分からないなりに咀嚼するのが本作品の味わい方 「或る調書の一節」(谷崎潤一郎)(「潤一郎ラビリンスⅧ」)中公文庫 警察の取調官(A)が殺人を犯した男(B)を取り調べる。男はこれまで窃盗や強盗など多くの前科があり、今また情...
分からないなりに咀嚼するのが本作品の味わい方 「或る調書の一節」(谷崎潤一郎)(「潤一郎ラビリンスⅧ」)中公文庫 警察の取調官(A)が殺人を犯した男(B)を取り調べる。男はこれまで窃盗や強盗など多くの前科があり、今また情...
「化け物」つまり「過去の判断を悔やむ心の弱さ」 「にぎやかな街角」(H.ジェイムズ/大津栄一郎訳)(「ヘンリー・ジェイムズ短篇集」) 岩波文庫(「百年文庫080 冥」)ポプラ社 老年の男・ブライドンは、三十三年ぶりに故郷...
「毒」、つまり「笑えない話」が混入されているのです 「徴産制」(田中兆子)新潮文庫 国外脱出幇助の罪で懲罰的産役に処せられたタケル。配属先は放射性廃棄物処理場のあるQ村だった。そこで知り合ったマサミに騙され、彼は売春施設...
総理も真っ青、これこそ「異次元の少子化対策」! 「徴産制」(田中兆子)新潮文庫 性転換手術を終えた産役男は、各地に設けられた産教センターで四ヶ月の合宿を行い、産事訓練を受ける。女の身体や出産、化粧や立ち振る舞いについて学...
金田一耕助の事件簿068b 下劣な百唇譜、卑劣な強請 「百唇譜」(横溝正史)(「金田一耕助の新冒険」)光文社文庫 路上駐車していた車のトランクから見つかった女の死体。そのそばには凶器のナイフとともにハートのクインとジャッ...
豪華絢爛!昭和初期の大物探偵作家・夢の共演 「江川蘭子」(江戸川乱歩・横溝正史・甲賀三郎・ 大下宇陀児・夢野久作・森下雨村)(「合作探偵小説コレクション①」) 春陽堂書店 「江川蘭子(第一回)」(江戸川乱歩)(「江戸川乱...
「おかしみ」というオブラートに包まれたその内側には 「ふたすじ道・馬 他三篇」(長谷川如是閑)岩波文庫 「馬」可愛がっていた軍馬とともに退役となった騎兵将校・「少佐」。彼は自分が職を失したことよりも、愛馬・アカツキと離れ...
自然科学と日常をつなぐ、心が「ときめく」図鑑 「ときめく微生物図鑑」山と渓谷社 見ることが難しいので気づくことはほとんどありませんが、微生物は世界のどこにでもいます。世の中は微生物が活動することで、互いにつながり、機能し...
なにが「すごい」のか?「防衛システム」が「すごい」のです! 「植物はすごい」(田中修)中公新書 植物たちは、根から吸った水と空気中の二酸化炭素を材料にして、太陽の光を利用して、葉っぱでデンプンなどをつくっています。ところ...